No.9

都市改造


都市の改造は土地の利用効率を上げるために実施されることが多い中、めずらしい都市改造の例をストックホルムで見ました。それは車道の拡幅ではなく、逆に車道の幅をせばめる工事だったのです。車の往来がはげしくいくつもの車線が八方に走っている市の中心地で、常識(?)で考えると車の通行がスムーズになるよう計画されるべきところなのです。車が走りにくい道路形状にして、歩道の幅を湾曲させて張り出しているのです。なぜそのような改造をしたのかを市の担当者にただしたところ、「都市生活の中で誰が主役を演じるかだよ。」という答えでした。まさにそのとおり。駅前の道に放置された自転車の間を身をちぢめながら通り抜けねばならない日本の状況のなんと淋しいことか。


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