No.31

無暖房住宅


スウェーデンのエネルギー消費の40%近くが建物の暖房に使われています。
石油資源のないスウェーデンにとって、建物の断熱化を計り、エネルギー消費を低減させるのは永遠の課題といえます。戸建て住宅の無暖房化はすでに実現されています。 建築家ハンス・エークが30年近くの試行後、2003年に無暖房住宅を建てています。彼は先の愛知万博で「愛・地球賞」を受賞しています。同様の試みを集合住宅(日本でいうところのマンション)でもなされようとしています。建築家はエーク氏ではありませんが、既存の30〜40戸のマンションで無暖房化を試みるそうです。まだシュミレーションの段階ですが、じゅうぶん実現可能であると結論しています。まず躯体を5cmほどさらに断熱材を増し、窓ガラスの熱損失を今よりも少なくします。極めつけは、暖房には有利に働く人体の熱や室内で発生する熱をそのまま回収する熱交換型の換気システムを導入するというのです。全て既存の技術で解決できるのがミソだそうです。
スウェーデンの住宅の窓辺からラディエーターが消える日がそう遠くはないように思えます。


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