スウェーデン訪問記


久しぶりにいい季節のスウェーデンを訪問しました。花も木々もいっせいにそのもっとも美しい姿を見せてくれる六月の初旬です。
さすがスウェーデン、外国人を心から受け入れてくれる気質は変わっていません。ただし、一般市民の話です。観光客を扱うホテルの対応は別のはなしです。
感動したこと、ふたつの例をあげます。みっつかな?

まず一つ目。ストックホルムから北西に車で一時間ほど行った町でのお話し。
朝10時に訪問予定の換気設備の製作工場の場所が分からなくて探し回っていました。とにかく町の中心地区(セントルム)に行けば何とかなるわいと、たかをくくっていたのがまずかった。まず10時前に開いている店がありません。開いていればお店で道を訊こうと考えていたのです。とりあえず、車を道の脇に停めて通りすがりの人を待つことに。ところが小さな町なので人通りもほとんどありません。あ、ひとり歩いて来た。早速近づいて、すみません、この通りへ行きたいんですが、と声をかけました。
すると、そのひと、男ですが、は 手を顔の前で横に振って、私はよそ者なので分かりません、と多分ロシア語だと思うのですが、
身ぶりで表すではありませんか。残念、約束の時間まであと少ししか残っていません。むむむ、困った。私は道に佇んで誰か通りかかるのを焦りながら待ちました。
一、二分待ちましたかな?年配の男性が建物から出てきて、駐車中の車に乗り込みました。50メートルほど先です。
これを逃したら大変だ。太った重い体に鞭うって、ダッシュ?しました。相手はもうエンジンをかけて今にも発車というところでした。窓ガラスをコンコンと叩いて、とにかく発車を見合わせてもらいました。そして件の工場の名前と住所(通りの名前と番地)
を告げて、場所を尋ねました。
すると彼は、行き方を説明する代わりに、自分が案内するから後についてきなさいと言ってくれたのです。
お陰で約束の時間に訪問先に到着することができました。

北欧の人たちは親切です。その親切の度合いを比較した表現があります。
いわく、 スウェーデン人に道を訊くと、それは分かりやすく、丁寧に説明してくれるよ。フィンランド人に道を訊いてごらん、行きたい場所まで案内してくれるよ、というものです。
でも、今回、案内してくれた男性は間違いなくスウェーデンのひとでした。

あと二つのいい話はまたの機会に。

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