No.27

アドベント(キリスト降臨節)


スウェーデンの11月は一年のうちで最もうっとおしい時期です。太陽はほとんど顔を出さず、氷雨がしょぼしょぼと降ることも多く、これといった行事もない月です。ただ、この頃から各家庭の窓辺に4本のローソク立てや、赤い紙やムギワラでできた星が飾られはじめます。アドベントと呼ばれるクリスマス前の習慣です。クリスマスの4週間前の日曜日に最初のローソクに火を灯し、4分の1ぐらい燃やします。次の日曜日には2本目にも火を灯して最初と同じように4分の1ぐらい燃やします。このように日曜日を迎えるたびにローソクに火を灯しながらクリスマスを迎えます。
窓辺でコーヒーテーブルを囲みながらローソクの灯りで談笑するのも、暗くて長い冬をすごすひとつの知恵なのかも知れません。
12月に入るとノーベル賞授与式、ルシア祭につづくクリスマスがもう間近です。スウェーデンの人々の表情に少しずつ明るさがではじめるのもこの頃のようです。


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