No.29

Skogskyrkogarden(スコーグスシルコゴーデン)森の墓地


この度、スコーグスシルコゴーデンが世界遺産に登録されたそうです。建築に携わっている方で、しかも北欧に興味のある人なら、たいていの方が知っている名です。
日本語に直訳すると森の墓地ということになりますが、墓碑のある墓地そのものよりも、建物(礼拝堂、火葬場)とランドスケープとが絶妙なバランスを保っているのに感動します。この建築(あえてそう呼びます)は1915年の国際コンペの結果、スウェーデン人建築家グンナル・アスプルンドの案が採用されたものです。建設完了は1940年です。
アスプルンドの作品で有名なもののひとつにストックホルム図書館があります。モダニズム建築とは一線を隔した独自のデザインはフィンランドのアルバー・アールトにも影響を与えています。(アールトはアスプルンドの事務所で仕事をしていた時期もあります。)景観と建築との融合をのびやかにデザインする手法は二人の偉大な建築家に共通するところです。スコーグスシルコゴーデンは何度訪れても新たな感動があります。スウェーデンで建築をかじった者にとってアスプルンドのこの建築が世界遺産に登録されたことはこの上ない喜びであります。


Copyright © 小比賀 秀士 コラムall rights reserved.