スウェーデン訪問記3



森の火葬場(スコーグスシルコゴーデン)の大チャペルの見学を堪能して、車を東へと走らせました。
しばらく行くと何やら最近できたばかりの住宅地が目に飛び込んできました。これまでのスウェーデンの住宅とはちょっと違う色合い、デザインの集合住宅です。
車を近くのパーキングで降り、早速、写真を撮り始めました。遠くから眺めたり、近くに寄って細部を見たりと。
集合住宅とは言っても高層のマンションではなく、2階建てのタウンハウスです。話は少しそれますが、スウェーデンではタウンハウスは2つのカテゴリーに分かれます。
ラードフースとシェーディェフースです。ラードフースというのはいわゆる長屋です。住戸と住戸が隣接しています。
シェーディェフースのほうは住戸と住戸の間にガレージや倉庫が緩衝材のように入ります。直訳すると鎖型タウンハウスとでもいうのでしょうか。
さて、今、写真撮影をしているのはこのシェーディェフースです。そこへ外出から戻ってきた住人と出会ったのです。
彼は赤ん坊を車から降ろして家の中に入ろうとしていました。彼はいわゆる、育メンなのです。イケメンでもありましたが。
そこで、私、勇気を奮い立たせ、彼に話しかけました。「ここに住んでいるんですか?この家はどんな間取り?」
すると彼は私を何秒かジッと見つめた後、こう言ったのです。「よかったら、中に入って見てみるかい?ちょっとちらかっているけど。」
「えっ、いいんですか?よろこんで。」かくして私は初対面、それも会ってから1分も経ってないひとの家に上がり込むことになったのです。
何という幸運、何という親切心。ひとを疑うことの少ないスウェーデンのひとびと。ひとを見たらなんとかと思え、ということわざのある我が国とのギャップ。
さて、靴をぬいで入ったこの家の中は想像どおり素敵な住まいでした。交通量の多い道路に面した玄関から反対側に庭がありました。簡素な植栽と芝生、造りかけのデッキがリビングから見えます。
こちら側は完全にプライヴァシィが確保できていて、そのためとても開放的なリビングでした。
室内も撮影させていただき、大満足して辞去した私でした。
これが、今回スウェーデンで体験した3つめのいいお話でした。
ではまた次回をおたのしみに。
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